2017.08.07 Monday
照れ
深夜というか
明け方ごろに
長く缶詰になっていた家の人が
どのくらいかわからないぶりに
帰ってきて
その音で目を覚ましたのだが
トトが
わざとらしく
私の脇にぴったりとおさまって
ごろごろいっちゃって
頭をぐりぐり私に押しつけちゃって
それでも向こうで音がすると
ぱっと顔を上げてそちらを凝視していて
「どうせわたしのことなんか忘れてるだろうけど
わたしもあなたのことなんか忘れていたし
ほかにこんなに甘えられる人もいるし楽しいし
だからどうだっていいんだけど
どうだっていいんだけど
(ちょっとはわたしを見てよ)」
という感情の動きが
トトの頭上に
漫画の吹き出しのように見えたのだが
気のせいか。